東京ディズニーリゾート 株式会社オリエンタルランド

OLCが上場以来初の赤字決算で最終損益はマイナス541億円、代表取締役も交代へ

極めて厳しい結果となりました。

新型コロナウィルス感染症の影響で東京ディズニーリゾートの長期的な休業と営業時間の短縮を余儀なくされた株式会社オリエンタルランドですが、2021年3月期の決算が4/28付で配信されました。

売上が前々期と比較すると63.3%減の1,705億円、営業損益は459億円の赤字で昨年度の営業利益は同968億円の黒字だったことを考えると、わずか1年でマイナス1,428億円という厳しい決算結果に終わっております。

TDRへの来場人数も前期比で74%減、そして先行きが不透明として2022年3月期の業績予想は開示しないとのアナウンスも出ております。

加えて、代表取締役の異動に関するリリースも出ております。

決算の詳細と人事情報詳細は下記をご確認ください。

OLCは上場以来初の赤字決算で最終損益はマイナス541億円

新型コロナウィルス感染症の影響をもろに受けた業種、会社の1つといっても過言ではないでしょう。

売上が前々期と比較すると63.3%減の1,705億円、最終損益が622億円の黒字だった前々期でしたが、前期はマイナスで541億円、特に本業での成績を示す営業利益が968億円の黒字からマイナス459億円の赤字という大きな落ち込みが目立ちます。

特別損失には臨時休園にともなう129億円の損失とホテル事業での56億円の減損損失も計上されており、長期的な休業と継続的な営業時間短縮の影響は大きいと考えます。

特に年間入園者数は756万人、これは東京ディズニーランドが開業した1983年の993万人を下回る数字であり、いかに今回の新型コロナウィルス感染症の影響が大きいかを物語る1つの材料といっても過言ではないでしょう。

年間配当も44円配当も26円配当にダウンします。

新エリアの建設、ということで、金融機関から昨年中より金融機関からの大型融資や社債発行による資金調達も進んでいるため、今すぐキャッシュアウトをしてしまうということもないのですが、改めて経営状況が依然として回復しない、また先行きの見通しが立たないということで、今季の着地予想が発表できないなど、厳しい状況にあることが伺えます。

2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期 決算補足資料
2021年3月期決算説明会

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代表取締役の異動および取締役の人事(予定)について

また決算発表に伴い、株式会社オリエンタルランドでは代表取締役の異動が正式にリリースされました。

2021年6月29日開催予定の第61期定時株主総会の承認を経て、現職の上西京一郎氏が退任、吉田謙次氏が代表取締役社長 (兼) COO 社長執行役員として就任する運びです。

吉田氏は現在常務執行役員フード本部長、第8テーマポート推進本部長委嘱という肩書を持って業務に当たっております。

特に2023年に開業予定のファンタジースプリングスも吉田氏の管理監督下にあるとのこと、新型コロナウィルス感染症に負けない組織の再構築と開業に向けての並々ならぬ決意を感じる人事でもあります。

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なお、上西氏は退任後は特別顧問に就任する予定とのことです。

12年に及ぶ在任期間中は新型コロナウィルス感染症だけでなく、東日本大震災という大きな出来事もありましたが、ゲストの来場者数も増え、新型アトラクションの相次ぐオープンや直近ではニューファンタジーランドのオープンなども記憶に新しいところです。

激動の12年間であったのではないでしょうか。まずはお疲れ様でした、有難うございましたと僭越ながら申し上げたい次第でございます。

代表取締役社長 (兼) COO 社長執行役員 吉田謙次氏の略歴

  • 1984年4月 入社
  • 2006年7月 フード本部フード仕入部長
  • 2010年1月 経理部長
  • 2015年4月 執行役員 経理部長委嘱
  • 2017年4月 執行役員 フード本部長委嘱
  • 2019年4月 常務執行役員 フード本部長委嘱
  • 2020年4月 常務執行役員 フード本部長・第 8 テーマポート推進本部長委嘱(現任)

法政大学 経済学部経済学科を卒業後、株式会社オリエンタルランドに入社、36年の宮仕えを経て世界でも有数のテーマパーク運営会社のNo.2に登り詰めたことになります。

なお、吉田氏が保有する自社株式は2,015株とのことです。

吉田氏は就任に際して、「不要不急のコストを精査した上でパーク運営の効率化を進め、今年度の黒字化を目指す」「足元は非常に厳しい状況が続くが、必要な投資は継続する。パークの魅力を向上し、体験価値を高めたい」とのコメントを残しております。

一部の熱心なファンの方からは厳しいコストカッターの登場であることや、吉田氏がフード部門の総責任者であることをみて、昨今のパークフードの様々な変更について、手厳しい意見と悲観的なコメントも飛び交いますが、未曾有の危機的状況は今も続く中、新社長は強い決意を持って会社の経営、パークの運営に尽力するはずです。

まずは、これからの奮闘に期待したく考えております。

代表取締役の異動および取締役の人事(予定)について

なぜ日本だけディズニーランドとUSJが「大」成功したのか?

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