今年に入ってからのOLCの株価下落に歯止めが効きません。
2024年6月にはファンタジー・スプリングスの新規開業、そしてクルーズ船の就航と非常に派手なニュースが世間を賑わしましたが、それに反して株価は下落の一途をたどります。
なぜ、このようなことになったのでしょうか。
簡単な考察を加えました。
下落が止まらない4661
オリエンタルランドさん、年初来最安で株価は海底2万マイルへ
— ちゃわんご@投資の沼 (@chawan_wabita) November 20, 2024
新NISAで買った人は年始から▲40%か pic.twitter.com/2uf1QonZyO
上手いことを言うな、と感心しましたが、それはさておき、株価の下落が止まりません。
1株3,500円台は決して安いとは考えませんが、単元株が100株のOLCなので、ミニマムに購入すると考えると単純計算で35万円の軍資金が必要になります。
買いやすいといえば買いやすいのですが、市場の評価は厳しさを辿る一歩です。
低迷の要因と今後のカギ
株価の低迷について考えるとこんな要素が思いつきます。
- 強気の値上げによる日本人客の減少
- キャストの人材不足
- SNS経由でのストレートかつネガティブな情報
特に1と2は本当に目立つのではないでしょうか。
入園料は高いが、DPAが取れなかったら、スタンバイパスが取れなかったら何も出来ません。お店すらも入れません。何のために出かけたのかすらもわかりません。
ショーやパレードも課金前提でないと楽しめなくなったのも大きな要因のように思えます。
クソみたいなゲスト相手に疲弊したキャストの大量離職も目立ちますね。コンビニよりも安い時給で働くには割に合わないと考える方も出てきたのではないでしょうか。
3については世間の流れなので止むを得ませんが、どれだけ取材対象となるメディア各社に対して混雑していると書くな!と上からプレッシャーをかけたところで、SNSでの個々人の自由な発信はコントロールできませんので、ここも頭の痛いところでありましょう。
株価がどんどん下がればアメリカ本国に買い取って貰えるという期待感も人によってはあるようです。そうなったらそうなったで面白みはありますが、筆頭株主の京成電鉄が簡単にアメリカ本国への事業譲渡みたいな、OLCの切り離しには首を縦には振らないでしょう。
個人的には、京成電鉄やOLCは1つの役目を終えたようにも思えます。俗にいうJTCにはグローバルなビジネスはもう難しいのではないでしょうか。
見立て次第ではまだまだ株価も下落傾向が止まらないと見る向きもあるようですが、TDR自体がかなり飽きられていることも事実です。自分たちは落ち目のテーマパークを運営しているんだと、思い直してもう1回ゼロベースでパークを作り直すくらいの気構えを持って経営しないと、よみうりランドにも勝てないテーマパークになるのではないでしょうか。
消費者は決して賢くもないですが、馬鹿ではありません。株主や株式投資に興味・関心が高い人はもっと馬鹿ではないです。
消費者たるゲストと市場の声にもっともっと真摯に耳を傾けて、テーマパーク運営に勤しんでもらいたいものです。それしかカギはないように思います。