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東京ディズニーリゾート 株式会社オリエンタルランド

OLCの株価が低迷の一途を辿る原因

決して株価は好調ではないようです。

先週末の株式会社オリエンタルランドの株価は3,530円で終値をつけました。

今年の1月には5,500円台の根をつけていた株価ですが、下降の一途を辿っております。

今月末に半期決算のリリースが出ますが、その前に簡単ではありますが、株価低迷の理由を探って見たいと思います。

OLCの株価が低迷の一途を辿る原因

まずは、株価について下記チャートをご参照ください。

想定される理由(1) 1デーパスポート代含め、全てが高い

若い世代の可処分所得が増えないのですが、物価高・人件費高騰の影響もあり、1デーパスポートの単価は上がり続けております。

OLCは「体験価値の向上」という理由づけのもとで値上げを継続しています。

2020年には美女と野獣の新しいファンタジーランドを作り、2024年の今年には東京ディズニーシーでファンタジースプリングスを開業しました。また2028年には自前の船を持ってディズニークルーズラインの日本就航線を運営開始します。

投資額も相当なものですから、客単価を上げていくことは経営を安定させる意味においても大事なことですが、若い世代からすると1日遊んで3万円程度お金が飛ぶことを考えると、自重をするのはやむを得ないと思います。

宿泊込みだとホテル代、また新幹線やら飛行機代やらで相当コストもかかるでしょう。

それであれば、敬遠するまたは1年に1回の来園を複数年に1回にするなど、回数を抑えることも当然選択肢としてはあるでしょう。

想定される理由(2) 混雑しているので楽しめない

Xで「ディズニー 混雑」と検索すると色々な方のコメントが出てきます。

1つのアトラクションに搭乗するために長い時間待ち続けるなど、タイパ重視の方からすると納得がいかないものでしょう。

ましてや小さなお子様連れともなると、パークを楽しむよりも子供をあやすなどの方に気が向いて楽しいものも楽しめないということになりがちだと考えます。

想定される理由(3) マナー・客層が悪い

たまにしか来れないとなると、1回の来園で無理くり詰め込むのは目に見えております。そうなると旅の恥はかき捨てではないのですが、悪目立ちする客層が必ず出てきます。

ディズニーを純粋に楽しみたい人は、東京ディズニーリゾートはもう貧乏人の娯楽と割り切って海外に出るなどした方がいいのかもしれませんね。

想定される理由(4) 価値観の多様性とそれについていけない経営

娯楽が多様化する中で、今の時代を生きる客層の満足を追求していない可能性もあります。大事にしている世界観を壊せとは言いませんが、ゲスト各人の価値観がかなり変容している、それも特にコロナ後に大きく動いていることをつぶさに捉えられないとしたら、OLCは衰退の一致を辿ることでしょう。

想定される理由(5) USJなどの競合に客を奪われている

USJはTDRと比較すると後発ですが、「年間パスポートの有無」「様々なコンテンツとのコラボ」「TDRほどルールにうるさくない」という点では来園者の満足度が高いようです。

ディズニーの世界観のみで勝負するのか、あるいはごった煮で行くのか、もちろん趣味嗜好の違いがありますが、USJが人気を博している状況をOLCは徹底的に研究しないといけないのではないでしょうか。

ビジネスモデルの違いも当然あるのでしょうが、「様々なコンテンツとのコラボ」「TDRほどルールにうるさくない」というのは客層によっては大きく響くポイントではないでしょうか。

ゲストが本当に求めているところが何かをもっと探究する必要があると思います。

経営陣の刷新は必要か?

OLCはいわゆる「JTC=Japan Traditional Company」なので、外資のように優秀な人材をヘッドハントしたかと思えば、突然大量レイオフをする、あるいは経営陣が変わってそれまでは主力層だった人材が突然干されるなどのようなことがガンガン表面化することのない、穏やかな会社だと考えますが、言い方を変えると護送船団方式で、事なかれ主義が蔓延しているようにも思われます。

徹底した現場主義のように見えても、実際はキャストの待遇が決して良くなかったり、あるいは労働裁判で揉め続けるなど、経営陣から現場まで、本当にゲストを見ているとは思えない印象が拭えません。

たまたま売れるコンテンツを扱えているだけです。それがなかったら、とっくの昔にOLCは跡形もない会社だったことでしょう。

個人的に経営陣を刷新しても結局は親会社である京成だったりOLCの内部昇格に依存するだけなので意味はないと考えております。アメリカ本国からもっと人材を招くなどすれば良いのでしょうが、良くも悪くも「日本の客層は特別」という捉え方をしているがために、ガラパゴス化したところがあると考えます。

USJは外資だったこともあり、かなりビジネスライクに取り組んだところもあるでしょうが、外資の狼らしくやる時は徹底してやる、というところは羊のOLCにはないカルチャーでもあり、外から見ていると面白くもある場面でありました。

株価の向上だけではなく、競合に勝ち続けるためにも、外部から尖った人材を招くなどしないと自身の立ち位置が盤石のものにはならない気がします。

月末の決算発表が楽しみですが、ゲストの満足度が決して高いとは言い難い状況下で、今後はどのような対策を打つのか、リリースを待ちたいと思います。

多額の投資を行うことにした今だからこそ、OLCがオワコンになるかならないかのギリギリのところにいるんじゃないかとは思いますが、そこに経営陣が気づいているのかどうか、でしょうか。

若い客層にそっぽむかれているならば、かなりオワコンだと思いますが。

-東京ディズニーリゾート, 株式会社オリエンタルランド

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