だいぶ前の話で恐縮ですが、近いうちに株主総会も控えておりますので、2021年度の決算について簡単にまとめておこうと思います。
なお、株主総会は2022年6月29日(水)に開催の運びとなりますので、ご関心のある方はそれまでにこちらの資料を見ていたただけますと幸いです。
2021年度は復調の兆し 本決算は売上高61.6%増、最終損益が80億円の黒字へ
2020年度がなんと最終曽根期が541億円だったことを考えると、80億円の黒字まで持ち返してきたことに凄さを感じざるを得ません。
きっかけはやはり入場者数の増加と客単価の向上につきます。
依然として入場者数の制限はあるものの、チケットの価格変動相場制を敷き、客単価の向上に一役買ったのも事実です。
他、TDS20周年にちなんだグッズ販売や飲食店の客単価の向上も収益向上に一役買っているものと思われます。
決算資料では「臨時休園に伴う費⽤の振替(特別損失)がなくなったため、各費⽤が増加したものの、売上⾼の増加により⿊字に転換」という文言があります。まさにこれは大きな理由にもなると考えます。
またミリアルリゾートなどの関連企業の決算も好調でした。これもパークに人が戻ってきたことの証拠でもあります。
2023年3月期の売上高は前期比48%増の4079億円、純利益は4.4倍の352億円を見込む
既に走り出している今期ですが、売上高は前期比48%増の4079億円、純利益は4.4倍の352億円を見込むとのことです。入園制限の段階的な緩和で年間で2000万人の来場者数を見込むとのことです。
- TDS20周年のグランドフィナーレ
- 東京ディズニーシー新規ナイトタイムエンターテイメント「ビリーヴ︕〜シー・オブ・ドリームス〜」の開催
- 東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル®」を開業
- 舞浜アンフィシアターで、劇団四季がディズニーミュージカル『美⼥と野獣』を公演
と強力なコンテンツを持って売り上げと収益の改善に努める予定です。
東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージの有償コンテンツを含めたり、また既に始まっているディズニープレミアアクセスも収益改善の切り札にになるでしょう。
なお、配当について、2021年度分の決算からは通年で28円、次年度は30円を見込んでいるとのことです。
今後も入場者数に関しては引き続きコロナ前の水準で運用するも、客単価は効率よく上げていくというスタンスをOLCは持っているようです。
OLCの22年3月期、黒字転換 入園制限緩和で上振れ (日本経済新聞)
決算資料及び中期経営計画一覧
下記、株式会社オリエンタルランドで確認出来る決算や中計に関しての資料一覧になります。
- 2022年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2022年3⽉期 決算補⾜資料
- 2022年3月期 決算説明会
- 2024中期経営計画
- 東京ディズニーランドのアトラクション「スペース・マウンテン」および周辺環境の一新について
- オリエンタルランドグループ「2024 中期経営計画」について
- オリエンタルランドグループが 2030 年に目指す姿について
読むべき資料や目を通すべき資料が多いですが、せっかくなので、勉強も兼ねて読んでみてください。