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労働問題 株式会社オリエンタルランド

OLCがキャラクター・ダンサーに対し職種変更を強要か?

株式会社オリエンタルランドで働く非正規労働者を支援する「オリエンタルランド・ユニオン」がSNS上で気になる情報を発信しておりました。

現在エンターテイメントで出演するキャラクター・ダンサーに対し、雇用期間を延長・継続したいならば、キャストになるなどの職種変更・労働条件変更を求められております。

ともすると理不尽な申し出に対し、「オリエンタルランド・ユニオン」は非正規労働者に対し、相談したい方は連絡をするように、という呼びかけを行っております。

OLCがキャラクター・ダンサーに対し職種変更を強要か?

有期雇用契約が締結されている中での条件変更を示唆されているようです。

  1. 9月末で退職
  2. 契約日まで在籍(勤務時間は月40時間・6割補償)
  3. キャストへの職種変更

契約日まで在籍、という項目は一見すると雇用も守られるのでしょうが、雇用契約が延長される可能性が極めて厳しいことも想定しなくてはいけません。

新型コロナウィルスの影響で経営が厳しいのは当ブログでも幾度となくお伝えはしておりますが、こういう状況下にあっても経営側は正規・非正規問わず労働者に対して理不尽な要求ができないということは法的にもプロテクトされていることとなります。

この返答期日が9月27日までということで、余り時間がない中での対応、おそらくは現場の出演者の方々は酷く困った状況に立たされているのではないでしょうか。

OLCの対応は本当に真摯で誠意あるものなのか?

当ブログは労働問題に関しては、出来る限りOLCのことを一方的に悪くいう考えはない、というスタンスでおります。

ユニオン側は実質上の解雇宣言ではないか、という見解をSNS上で述べておりますが、出演者の雇用を守るという点では、「キャストへの職種変更」というのは、間違った対応をしているとは考えにくいと思います。

しかしながら、キャラクターやダンサーはある種の専門職・特殊技能を要する仕事でもあります。

出演者のプライドや余人を持って変えがたい仕事ではないことを考えると、今回の職種変更の申し出は精一杯の親切心からくるような感じもしないわけではありません。

一斉解雇というようなことができないからこそ、というのもあるのでしょうが、OLCサイドとしては本当に頭の痛いところではないでしょうか。

オリエンタルランド・ユニオンはなぜストライキを敢行しないのか

1つ、かねてからの疑問でもあるのですが、オリエンタルランド・ユニオンはなぜストライキを敢行しないのか、私には不思議でなりません。

もちろん、けしかけるつもりもなければ、ストライキを起こすこと自体が抜本的な解決に繋がるとは考えておりません。

しかし、自分たちが考えるベストの解決方法をもっと強く突き通すためには、世論を味方につけてみる。また、もっと働きやすい環境を作り出すために「change.org」のようなソーシャルプロブレムに対しての活動資金を集めやすいクラウドファウンディングサイトを活用するなどして自分たちの活動をサポートしてもらえるようなアクションを起こしても良いのではないかと考えます。

当然、話し合いが全てのベースですが、それがままならないとなると、強硬姿勢を貫いても良いのではないかと考えるのです。

現場を支えるキャストから要望が上がりにくいのであれば、当然やらないのでしょうが、20,000人中18,000人が非正規雇用者である株式会社オリエンタルランドの社員構成を考えると、非正規雇用者がマジョリティであり、現場を動かしていると言っても過言ではありません。

仮に非正規雇用者全員を解雇して経営が回らなくなったらそれは経営者の実力不足になります。

どっちが主導権を握っているのか。再考したほうが良いのではないかと考えます。

世間体やゲストのことを考えるなら、まずは現場で働くキャストの自尊心をどう満たすかを考えるのが労働組合の仕事ではないでしょうか。

けしかけるつもりもさらさらないのですが、時には激しく行かないと抜本的な解決には導けないのではないか、という疑問があっての提言であります。(細密な話しではなく申し訳ないですが)

なのはなユニオン/オリエンタルランドユニオン

いつの時代も労使の問題は絶えないと考えますが、現場で働くキャストさんの待遇改善が進むことを願って止みません。

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